はじめに

「双子でも完母で育てられるのかな?」

「2人分の母乳って、本当に出るの?」

「最初から混合やミルクにした方がラクなのかな?」

双子を出産予定のママさんなら、一度はこんなことを考えるのではないでしょうか。

私も妊娠中、授乳について気になっていました。

結果からお伝えすると、双子でも完母で育てることは可能です。

実際、双子や三つ子などの多胎児でも母乳育児はできるとされています。

ただ、実際に経験してみて思うのは、

「完母で育てられる=完母にしなければいけない」ではないということです。

我が家の双子は妊娠28週で生まれた早産児。

出生体重も約1000gだったため、最初は直接母乳を飲むことすらできませんでした。

私は完母を目指して搾乳を頑張りましたが、途中から混合になり、最終的には生後8ヶ月頃に完ミへ移行しています。

この記事では、

「双子の完母って実際どうなの?」

と気になっている方に向けて、私の約8ヶ月間の授乳の記録と、完母・混合・完ミそれぞれを経験して感じたメリット・デメリットをまとめます。

授乳方法で悩んでいるママさんの参考になれば嬉しいです。

双子でも完母で育てることはできる?

「そもそも、2人分の母乳なんて出るの?」

と思いますよね。

結論として、双子でも完母で育てることは可能です。

母乳は赤ちゃんに吸ってもらったり搾乳したりする刺激によって分泌が促されるため、2人分の需要に合わせて母乳量が増えていくママもいます。

ただし、母乳の出方にはかなり個人差があります。

さらに双子の場合は、

2人分の授乳をする

また次の授乳が来る

という生活になるので、ママの身体的な負担もかなり大きくなります。

私自身も一時期は完母でいけていましたが、双子が成長して飲む量が増えるにつれて、母乳だけでは追いつかなくなりました。

だからこそ、私は

「完母にできるかどうか」よりも、「ママと赤ちゃんに無理のない授乳方法かどうか」

の方が大切なのかなと思っています。

我が家は28週・約1000gで生まれた双子

我が家の双子は、妊娠28週0日に帝王切開で生まれました。

出生体重は約1000g。

まだ自分で母乳を吸う力がなかったため、出産後すぐに直接授乳することはできませんでした。

最初は、私が搾乳した母乳をスポイトやシリンジに入れ、鼻から胃へ通しているチューブを使って与えてもらっていました。

早産・低出生体重児では、母親自身の母乳を与えることが推奨されているため、私も

「できる限り母乳を届けてあげたい」

という思いがとても強かったです。

でも、それが自分を苦しめる原因にもなっていきました。

産後すぐは、数mlの母乳さえ取れなかった

帝王切開後、看護師さんについてもらいながら搾乳を始めました。

でも最初の数日は、本当に少ししか出ませんでした。

頑張っても数ml。

NICUでは3時間ごとに授乳があります。

もちろん双子自身が飲む量も、まだ数mlずつ。

それでも2人分となると、私の搾乳量だけでは足りませんでした。

「母乳を届けたいのに出ない」

「2人分ちゃんと作ってあげられない」

そう思うと辛くて、搾乳しながら泣いたこともあります。

でも、足りない分はミルクで補ってもらいました。

今振り返ると、あの時点でミルクという選択肢があったことに本当に助けられたと思います。

▼NICUでの搾乳生活については、別の記事でも詳しくまとめています。

【双子出産】NICU入院中の搾乳と授乳|母乳が出ない不安と向き合った日々(NICU編3/6)NICUに入院した双子と過ごす中で、私が想像以上に大変だったことのひとつが「搾乳と授乳」でした。 赤ちゃんが生まれたら、当たり前のよう...

3時間おき・1日8回の搾乳生活

母乳量を増やしたくて、私はできるだけ3時間おきに搾乳しました。

1日約8回。夜中も起きて搾乳。

帝王切開の傷もまだ痛い。

それでも、

「少しでも双子に届けたい」

という気持ちで続けていました。

その結果、退院する頃には1回約40ml取れるように。

さらに双子がNICUに入院している間には、

1回60~80ml程度、1日合計500~600ml程度

まで安定して取れるようになりました。

最初は数mlしか取れなかったので、量が増えたときは本当に嬉しかったです。

一時期は双子2人とも完母に

搾乳量が安定してくると、しばらくの間は母乳だけで足りるようになりました。

「2人分ちゃんと出せている!」

それがとても嬉しかったことを覚えています。

でも、双子はどんどん成長します。

当然、飲む量も増えていきます。

そうすると、今度は私の母乳量が追いつかなくなってきました。

入院から1ヶ月ほど経った頃には、再びミルクを併用することになりました。

修正33週頃から直母の練習もスタート

私たちの場合、修正33週頃から少しずつ直接母乳を飲む練習も始まりました。

胃へ通していたチューブも取れ、いよいよ「自分で飲む」練習です。

とはいっても、いきなり2人とも毎回直母というわけではありません。

例えば10時の授乳で、

お兄ちゃん → 直母の練習+足りない分を搾乳で補う

弟 → ミルク

次の13時には、

お兄ちゃん → ミルク

弟 → 直母の練習+足りない分を搾乳で補う

というように、母乳とミルクを交互にするスタイルにしていました。

これが我が家にはかなり合っていました。

NICU退院後も混合を続けた

退院してからも、基本的には同じです。

1人が母乳なら、もう1人はミルク。

次の授乳で交代。

もちろん毎回きっちり同じではありませんが、できるだけこの形を続けました。

混合にすると、

「絶対に2人分の母乳を出さなきゃ」

というプレッシャーが減りました。

誰かにミルクをお願いすることもできます。

少しずつですが、授乳に対する気持ちがラクになっていきました。

生後7ヶ月頃からミルクを増やし、生後8ヶ月で完ミへ

我が家の双子は生後11ヶ月から保育園へ通う予定でした。

そのため、生後7ヶ月頃(修正4ヶ月頃)から徐々にミルクの割合を増やしていきました。

そして、生後8ヶ月頃(修正5ヶ月頃)には完ミへ。

母乳をやめることに少し寂しさもありました。

でも、完ミになってからは授乳の負担がかなり減りました。

保育園での授乳にもスムーズに対応できたので、我が家の場合はこのタイミングで切り替えて良かったと思っています。

双子を「完母」で育てるメリット・デメリット

私が実際に感じた、双子完母の一番のメリットはミルク代がほとんどかからないことです。

双子のミルク代は、本当に想像以上。

2人分なので、粉ミルクがどんどんなくなります。

一方で、完母はママへの負担が大きくなりやすいと感じました。

2人分の母乳を作り、何度も授乳するため、体力をかなり使います。

そして私の場合、一番辛かったのは、

「母乳が出ない=2人に十分なことをしてあげられていない」

と思ってしまったこと。

母乳量は努力だけで決まるものではありません。

それでも当時は、量に一喜一憂していました。

完母が無理なのではなく、完母にこだわりすぎることでママが苦しくならないかも考えてほしいなと思います。

双子を「混合」で育てるメリット・デメリット

私は双子育児では、混合がかなり助かりました。

母乳も飲ませられる。

でも、足りないときはミルクに頼れる。

そして、

「今日はしんどいからミルクをお願いしよう」

という選択もできます。

外出時や、ママの体調が悪いときにもミルクを飲めると助かります。

一方で、母乳と哺乳瓶を行き来することになるので、赤ちゃんによってはどちらかを嫌がったり、授乳方法の調整が必要になったりすることもあります。

また、母乳+ミルクなので、

授乳

ミルク作り

哺乳瓶洗浄

と、手間が増えることもあります。

それでも私の場合は、気持ちと体力のバランスが一番取りやすかった方法でした。

双子を「完ミ」で育てるメリット・デメリット

完ミになって一番感じたメリットは、

「私じゃなくても授乳できる」

ということです。

パパや家族にもお願いできます。

自分の体調が悪いときも助かりますし、授乳量が目で見てわかるのも安心でした。

NHSNational Health Service(国民保健サービス)」も、双子など多胎児のミルク育児では家族など他の人が授乳を手伝えることをメリットとして挙げています。

一方で、一番大きかったデメリットはミルク代。

本当にすごかったです…!

2人分なので、減るスピードも倍。

飲む量が多い時は3日で1缶無くなっていました。

さらに哺乳瓶を洗ったり、ミルクを作ったりする手間もあります。

でも私の場合は、その費用や手間を含めても、完ミへ移行してから身体的・精神的な負担はかなり減りました。

我が家の授乳の変化まとめ

我が家の場合は、

産後~約1週間
→ 母乳+ミルクの混合

修正29~33週頃
→ 一時的に完母

修正33週頃~
→ 直母練習スタート&母乳量が追いつかなくなり混合へ

生後7ヶ月頃(修正4ヶ月頃)
→ 徐々にミルクの割合を増やす

生後8ヶ月頃(修正5ヶ月頃)
→ 完ミ

という流れでした。

最初から、

「○ヶ月までは完母!」

「○ヶ月からミルク!」

と決めていたわけではありません。

双子の成長と私の母乳量、生活環境に合わせて、その都度変えていった結果です。

今振り返ると、混合を選んだことは間違っていなかった

NICUに入院していた頃の私は、

「小さく生まれた2人だから、できる限り母乳を飲ませてあげたい」

という思いが本当に強かったです。

だから母乳が足りなくなり、ミルクを使うことになったときは正直悔しかったです。

「もっと頑張れば出るのかな」

と思ったこともあります。

でも今振り返ると、あのまま無理を続けていたら、私はかなりしんどくなっていたと思います。

帝王切開の傷を抱えながら搾乳し、猛暑の中NICUへ毎日面会に通う。

そこに、

「絶対に2人分の母乳を作らなきゃ」

まで背負っていたら、心も身体も持たなかったかもしれません。

ミルクを受け入れたことで、少しだけ肩の力を抜くことができました。

だから私は、当時の選択は間違っていなかったと思っています。

まとめ|双子の完母は可能。でも授乳方法は途中で変えてもいい!

双子を完母で育てることは可能です。

実際に私も、一時期は2人とも母乳だけで育てることができました。

でも、双子が成長すると飲む量も増えます。

ママの体調や母乳量、仕事復帰など、生活も変わります。

だから、

完母→混合→完ミ

と途中で変わってもいい。

最初から混合でもいい。

最初から完ミを選んでもいい。

私自身、最初は「できるだけ母乳を」と思っていました。

でも、実際に双子育児をして感じたのは、

授乳方法以上に、赤ちゃんたちが必要な栄養をとれて、ママも無理なく続けられることが大切

ということでした。

母乳がたくさん出る人もいれば、そうでない人もいます。

双子が2人とも上手に飲める場合もあれば、片方だけ授乳に時間がかかることもあります。

だから、出産前から

「私は絶対完母!」

「双子だから最初から完ミ!」

と決めすぎなくても大丈夫だと思います。

実際に双子が生まれてから、その子たちとママに合った方法を少しずつ見つけていけばいい。

私の経験が、これから双子を出産するママさんの授乳方法を考える一つの参考になれば嬉しいです。

 

※この記事は、一個人の体験記録です。
症状や経過には個人差がありますので、体調や治療については必ず医師・医療機関へご相談ください。