【双子妊娠】MFICU入院中の検査・モニタリング|NST・エコー・血液検査の詳細(MFICU編 8/11)

前回の記事では、MFICU入院中の薬物療法(抗生剤・リトドリン・ステロイド)についてお話ししました。
今回は、1ヶ月間の入院生活で受けた検査・モニタリングについて詳しくお伝えします。
破水後は赤ちゃんたちが元気かどうか、感染の兆候はないか、毎日様々な検査を受けました。
同じように検査を受けている方、これから入院される方の参考になれば幸いです。
▼前回の記事はこちら
NST(胎児心拍モニター)
1日3回のNST
通常、妊娠後期の妊婦健診では妊娠36週頃に実施されているNSTですが、私の場合は1日3回(朝・昼・晩)行っていました。
「そんなにする必要はあるのか?」と思いましたが、理由を聞いて納得しました。
NSTの目的と意義
私の場合、24週での前期破水という状況だったため、以下のリスクを常に監視する必要がありました。
1. 赤ちゃんが元気かどうか
- 心拍数の変動
- 胎動による心拍数の上昇
2. 陣痛の兆候がないか
- 子宮収縮の有無
- お腹の張りの頻度と強さ
3. 赤ちゃんが苦しんでいないか
- 低酸素状態のサイン
- 心拍が一時的に下がっていないか
赤ちゃんはお腹の中で約20分の周期で寝たり起きたりを繰り返していて、赤ちゃんが起きている状態で検査を行う必要があります。
また、破水後は感染や急な陣痛のリスクが高いため、1日のうちで赤ちゃんの状態が急変する可能性があります。
朝・昼・晩と3回チェックすることで、24時間を通して赤ちゃんの状態を把握し、異変があればすぐに対応できる体制を取っていたのです。
頻繁なNSTは大変でしたが、「赤ちゃんたちは今日も元気」と確認できることで、私も安心して過ごすことができました。
毎回「元気だね!」と言われるたびに、「今日も1日頑張れた…!」と思えました。
エコー検査
経腹エコーの目的と意義
腹部エコーはママが赤ちゃんの様子を知る手掛かりになりますが、医師は胎児や妊娠の経過に異常がないか、腹部エコーの画像を通じて細かくチェックしています。
私にとってエコーは『赤ちゃんに会える楽しみな時間』でしたが、医師にとっては赤ちゃんに異常がないか、元気かを確認する重要な検査です。
経腹エコーでチェックする項目
経腹エコーでは赤ちゃんの大きさだけではなく、各部位の構造、羊水量、臍帯の状態、胎盤の位置、血液の流れ、心臓などの臓器や指の本数などを確認します。
具体的には、以下のような項目をチェックしています。
【赤ちゃんの大きさ・成長】
- 頭の大きさ(BPD:児頭大横径)
- お腹の大きさ(AC:腹部周囲長)
- 太ももの骨の長さ(FL:大腿骨長)
- 推定体重
【赤ちゃんの構造・臓器】
- 心臓の動き(心拍確認)
- 脳の構造
- 内臓の位置と形
- 手足の本数
- 顔の形(口唇口蓋裂がないか)
【羊水量】
- 羊水が多すぎないか、少なすぎないか
特に破水後は、羊水量の確認が重要でした。
【胎盤の位置】
- 胎盤が子宮のどこに付いているか
- 子宮口を覆っていないか(前置胎盤)
【臍帯(へその緒)の状態】
- 臍帯が赤ちゃんの首に巻きついていないか
- 血流は正常か
【赤ちゃんの位置】
- 頭が下か(頭位)、お尻が下か(骨盤位・逆子)
これらの数値や項目をチェックし、赤ちゃんが順調に成長しているか、週数相当の大きさかを確認します。
エコー写真に書かれている記号の意味
エコー写真には、アルファベットと数字が書かれています。
これらは赤ちゃんの各部位のサイズを表しています。
| 記号 | 意味 | 何を測っているか |
| BPD | 児頭大横径 | 頭の横幅 |
| FL | 大腿骨長 | 太ももの骨の長さ |
| AC | 腹部周囲長 | お腹まわりの長さ |
| EFW | 推定体重 | 赤ちゃんの体重(推定) |
| GS | 胎嚢 | 赤ちゃんが入っている袋 |
| CRL | 頭臀長 | 頭からお尻までの長さ |
私の双子の測定例(26週5日)
| 項目 | お兄ちゃん | 弟(破水側) | 一般的な平均 |
| BPD(頭の横幅) | 67.7mm | 66.5mm | 約68mm |
| FL (太ももの骨の長さ) | 45.6mm | 44.1mm | 約50mm |
| AC(お腹まわりの長さ) | 210mm | 205mm | 約220mm |
| EFW(赤ちゃんの体重(推定)) | 943g | 996g | 約950g |
一般的な平均と比べても、心配するほどの大きな差は見られませんでした!
※あくまで「目安」で、±2週程度の幅は正常範囲と考えられています。
私の場合のエコー検査
入院中、エコー検査は週に1〜2回行われました。
先生は毎回細かく計測を行い、丁寧に説明してくれました。
「これが手だよ」「これは臍の緒で、ちゃんと血が通っているよ」「羊水の量は問題ないよ」
そうやって細かく教えてもらえることで、「ちゃんと生きているんだ」と実感できました。
特に破水後は、羊水量や臍帯の状態が心配だったので、エコーで「大丈夫」と確認できることが何よりの安心材料でした。
エコーは赤ちゃんとママを守る検査
エコー検査では赤ちゃんの様子と、子宮、胎盤、臍帯など、多くの情報を得ることができます。
健やかな妊娠の継続、安全なお産のためにも、エコー検査で定期的に妊娠の経過を追うことがとても大切なのです。
血液検査・おりもの検査
破水後、感染の兆候がないか確認するため、定期的に血液検査とおりもの検査を行いました。
血液検査で調べる項目
主に2つの項目を調べます。
- 白血球数(WBC):感染すると増加
- CRP(C反応性蛋白):炎症で増加
白血球は感染後すぐ(数時間以内)に上昇し、CRPは12〜24時間後に上昇します。
この2つを同時に測定することで、「今、感染が起きているのか」「感染がどの段階なのか」を判断できます。
私の検査頻度と結果
- 入院初日、3日目、1週間後
- その後は週1〜2回
幸い、入院期間中ずっと白血球もCRPも正常範囲内。
発熱もおりものの異常もなく、感染の兆候は見られませんでした。
おりもの検査
週1回程度、膣内の細菌状態を確認しました。
綿棒で採取し、顕微鏡で観察や細菌培養を行います。
- 細菌の種類と量
- カンジダ
- トリコモナス
- その他の感染症
こちらも入院期間中ずっと異常なし。抗生剤の投与が効いて、感染を防げていました。
定期的な検査のおかげで、安心して過ごすことができました。
検査結果の意味
血液検査もおりもの検査も正常だったということは、抗生剤の投与が効いていて感染を防げていたということ。
そして、破水していても、適切な管理下であれば感染せずに妊娠を継続できるということ。
この結果が、私に希望を与えてくれました。
治療の成果:28週まで継続できた要因
頻繁なモニタリングの重要性
1日3回のNST、定期的なエコー検査、週1〜2回の血液検査など、頻繁に赤ちゃんたちの様子をチェックしてもらえたおかげで、大きなトラブルなく過ごせました。
私自身も不安になっているせいで、少しお腹が痛んだり出てくる羊水の量が多いと「もう生まれちゃうんじゃないか?」とビクビクしていました。
そんな時もナースコールを押して相談すると、異常が無いかすぐにモニタリングしてくれました。
「これくらいで呼んでもいいのかな?」と思って申し訳なく思っていましたが、
「何かあってからでは遅いから、少しでもママが違和感を感じたらすぐに教えてね!今の感じで大丈夫だよ!」
と肯定してくれた時は、とてもホッとしました。
妊娠中の違和感(赤ちゃんからのサイン)を感じる
お腹が痛む、張りが多いと感じる、出てくる羊水の量が気になるなど、ちょっとでも違和感を感じた時はスタッフの方に相談するようにしていました。
みなさんも不安に思うことがあったら、迷わず相談してくださいね。
何もなければ「よかった!」で済みますから。
迷惑かも…なんて思わず、お腹の赤ちゃんの命を第一に考えて行動すればいいのです。
赤ちゃんは何らかの形でママにサインを送っています。勘違いでもいいので、そのサインをしっかりと相談することが大切だと強く思いました。
安静を守ったこと
正直ずっとベッドの上でじっとしていることは辛いです。
気晴らしに歩きたくても、お腹の赤ちゃんたちに何かあったらいけないと思うと、動くことにも抵抗がありました。
そんな中でも、『今は安静に過ごすことが唯一自分にできること』と割り切って、じっとしていてもできることを見つけて上手く気晴らしができたことはよかったと思います。
自分が不在の中、他の家族が慌ただしく生活しているのはママにとって居ても立ってもいられないかもしれませんが、あの安静生活にはとても大きな意味があったと今なら強く思います。
適切な薬物療法、定期的な検査やモニタリング、ベッド上での安静生活。
早急にしっかりと対処できたことで、なんとか双子の赤ちゃんたちを妊娠28週までお腹の中で育ててあげることができました。
次回はMFICU入院中のおすすめ持ち物についてお話しします。
- 1ヶ月の入院生活で本当に役立ったものって何?
- 荷物を最小限にする方法は?
- 手続き関連はどんなものが必要?
同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。
▼次回の投稿はこちら
※この記事は、妊娠中の一個人の体験記録です。
症状や経過には個人差がありますので、体調や治療については必ず医師・医療機関へご相談ください。














