はじめに
この記事は「MFICU緊急入院編(全10回)」の第1回です。
私は2024年に双子を授かったのですが、妊娠24週で破水し、約1ヶ月間MFICU(途中から一般病棟に移動)に入院。
そして妊娠28週で約1000gの双子を出産しました。
「双子妊娠は順調だったのに、なぜ…?」 当時の私は混乱と不安でいっぱいでした。
同じように双子妊娠中の方、管理入院されている方、 早産のリスクを抱えている方に、 私の体験が少しでもお役に立てればと思い、記事にしました。
今回は、破水する前の「順調だった24週まで」をお話しします。
双子妊娠が判明してから24週まで
双子の妊娠が判明!
双子を妊娠していると分かったのは妊娠7週頃。
実は妊娠検査薬で陽性が出た時(恐らく妊娠5週頃)に一度近所のクリニックを受診していて、その時は胎嚢がひとつ確認できていました。
そして2週間後に再度受診した際、内診をしている最中先生があまり言葉を発しない…。
何かあったのかな…?と思い怯えていると、なんと診察室で手渡されたのは胎嚢が2つ写ったエコー写真!
その時に双子を妊娠していることが発覚しました。
胎嚢が2つ確認されたのでおそらく二卵性だろうという診断でした。
双子とわかったときの気持ち
正直驚きすぎて声が出ませんでした。赤ちゃんを授かることだけでも奇跡的なことなのに、それが2人だなんて…。
嬉しさ、驚き、不安、いろんな感情が入り混じっていたように思います。
一卵性と二卵性、どう違うの?
私たちの場合は二卵性と診断されました。
二卵性双生児は2つの卵子がそれぞれ受精するため、 胎嚢(赤ちゃんが入っている袋)も胎盤も2つあります。 性別が違うこともありますし、顔立ちも兄弟姉妹程度の似方です。
一方、一卵性双生児は1つの受精卵が2つに分かれるため、 遺伝情報が同じで顔がそっくりになります。
どちらにしても双子を授かるのは奇跡的なこと。 二卵性の確率は約1/100、一卵性は約1/250だそうです。
夫の反応は…
娘ちゃんとお留守番を頼んで1人で受診に行っていたため、家に帰ってから夫に伝えました。
妊娠していることはもう知っていたので、『双子』と伝えたときはそれはもうびっくりしていました!「えぇー!うそぉ!?……うそぉ!?」とずーっと言っていました(笑)
妊娠初期〜中期の生活
つわりの状態
私はもっぱら食べづわりでした。
お腹が空いて空いてたまらないし、空腹になると気持ち悪さが…娘ちゃんの時も食べづわりでしたが、その時よりパワーアップしているように感じました。これも双子だからかな?と思いました。
ちなみに私は妊娠してからナポリタン、生クリーム(甘いもの)がめちゃくちゃ好きになりました。
逆にコーヒーが大好きなのに全く味を受け付けなくなりました。出産してからはまた好きになり飲んでいます!不思議ですよね…。
双子妊娠ならではの体調変化
単胎妊娠(1人の妊娠)に比べて、双子妊娠はお腹の張りや疲れやすさを感じやすいと言われています。
私の場合は、18週を過ぎたあたりからお腹の大きさが目立ち始めました。24週の時点で、単胎妊娠の28週くらいのお腹の大きさでした。
座っているだけでも息苦しさを感じることがあり、「これが双子のお腹か…」と実感しました。
それでも、赤ちゃんたちが元気に動いているのを感じると幸せな気持ちになりましたね。
上の子(お姉ちゃん)との日常
双子の妊娠発覚時、娘ちゃんは3歳。
私も仕事をしていて娘ちゃんは保育園に通っていたので、日中はほぼ保育園にお世話になりました。
双子が生まれた後はきっとあまり2人では遊べなくなるなぁと思ったので、可能な限り休日は公園や散歩に行ったり、大好きなアンパンマンミュージアムに家族で遊びに行ったりしました!
仕事や家事の状況
当時仕事は週4日で9:00〜15:00でパートをしていました。
立ち仕事や重いものを運ぶ仕事もありましたが、職場の方が体調を気遣ってくださりなるべく体の負担が少ない仕事にしてくれました。それでも立ち仕事だったこともあり、夜は足が浮腫んでパンパンに。
退職はせず、産休・育休を取る方向で話は進めていました。
家事は洗濯、掃除などは夫がいるときは夫にお願いしました。
料理は基本的に私がしました(食べづわりで食べたいものもコロコロ変わったので)。冷食や生協、惣菜なども買いながら手間抜きしつつ、お腹の双子のためにしっかり食べることは特に意識していました。
双子ママとしての準備(情報収集など)
周りや親戚にも双子を出産した人がおらず…ほぼSNS(主にInstagram)で情報収集していました。
赤ちゃんグッズは上のお姉ちゃんの時の物が少しはあったので、双子育児であったら便利なグッズやお世話の仕方などを中心に調べていました。
24週の健診まで大きなトラブルはなし
定期健診での順調な経過
妊娠7週頃。無事クリニックで双子2人とも心拍が確認できました。
実はこの受診の直前に多めの出血があり不安いっぱいで受診に向かったのですが、そちらも問題ないと先生から説明されました。ホッと一安心。
その2週間後の妊娠9週頃に出産予定日が決まりました。予定日は2024年8月1日でした。
ほぼほぼこの日よりは早く生まれるとのことだったので、その当時はきっと出産は7月中旬頃だろうと覚悟したのを覚えています。
その後は紹介していただいた総合病院へ通うようになり、妊娠11週には内診エコーで小さな手足と臍の緒を確認することができました!もうすでにめちゃくちゃ可愛い…。
医師からの「順調ですね」という言葉
仕事が立ち仕事だったこともあり、妊娠12週頃からは時々お腹の張りはありました。
ただ、これは双子妊娠では珍しくないことだそうです。
休めば治る程度だったので特に心配もせず、張り止めなども処方されませんでした。
双子妊娠だと特に短くなりやすいと言われていた子宮頸管長もその時は問題なく、胎児の大きさも週数相当でした。
先生のコメントもいつも「順調だね!」とあまり心配はない様子(もちろんリスクや気を付ける点についてはしっかり指導してくれました)。帝王切開の日にちも決め、後はそこを目指して頑張るのみでした。
「このまま無事に産めるかも」と思っていたこと
先生の言葉もあり、日々ルンルンで過ごしていた私。
双子を育てることはもちろん大変だろうけど、きっとそれ以上に楽しいし可愛いだろうなー!と思っていたくらいです。できるだけお腹が大きくなる前にやりたいことをやっておこう!と意気込んでいました。24週の検診までは…。
次回は、妊娠24週での突然の破水と救急搬送について詳しくお話しします。
「あの日」何が起きたのか、どう対応したのか…
同じような経験をされた方、これから管理入院される方の参考になれば幸いです。
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