【双子妊娠】入院中に越えた妊娠の壁|24週以降重要な5つの関門(MFICU編 10/11)

前回の記事では、長期入院で必要なもの・あってよかったものについてお話ししました。
今回は、破水後の入院中に私が目標としていた「妊娠の壁」と、実際に体験した4週間についてお話しします。
同じように不安な日々を過ごしている方に、少しでも希望を持っていただけたら嬉しいです。
▼前回の記事はこちら
早産の「壁」とは
妊娠週数によって赤ちゃんの予後が変わる
妊娠24週で破水し入院した私は、先生から「妊娠の壁」という言葉を何度も聞きました。
早産の場合、赤ちゃんが生まれる週数によって生存率や合併症のリスクが大きく変わります。そのため、医療スタッフは特定の週数を「壁」として意識し、「まずは○週を目指しましょう」と目標を示してくれます。
主な壁は以下の通りです。
24週:生存の可能性が出てくる週数
26週:生存率が90%を超える
28週:NICU入院期間が短くなる傾向
32週:早産の大きな節目
34週:肺の成熟が進み、合併症リスクが大幅に減少
1日でも長く妊娠を継続する意味
「1日でも長くお腹にいてくれるだけで、赤ちゃんの予後は良くなる傾向があります。」
入院中、この言葉を何度も聞きました。
赤ちゃんにとってのお腹の中の1日は、私たちの1日とは比べものにならないくらい身体が成長するそうなんです。
そして24週で破水した時、先生からは「いつ陣痛が来てもおかしくない」と言われました。
でも同時に、「1日お腹の中にいるだけで、赤ちゃんは成長します。目標を持って頑張りましょう!」とも言われました。
その言葉が、不安でいっぱいだった私の支えになりました。
毎朝起きると、まず「今日で◯週◯日」と手帳を見て確認。陣痛が来ないことを確認しながら、小さな達成感を積み重ねる日々が始まりました。
24週の壁|生存の可能性
「まずは24週を超えよう」という目標
破水したのは妊娠24週0日。推定体重はお兄ちゃんが656g、破水している弟が608g。
先生から言われたのは、「まずは24週を超えることが最初の目標です」という言葉でした。
24週というのは、医療の力を借りれば赤ちゃんが生存できる可能性が出てくる週数。でも、NICUでの長期管理が必要で、様々な合併症のリスクもあります。
主なリスクは以下の通りです。
- 呼吸器の未熟性
- 脳室内出血
- 壊死性腸炎
- 視力障害(未熟児網膜症)
- NICU入院期間が数ヶ月に及ぶ可能性
数字やリスクを聞いて、正直怖くなりました。小さな体で頑張って生まれても、これらのリスクと戦わせてしまうことになるかもしれないと思うと、ママとして胸がギューっとなりました。
でも同時に、「生きられる可能性はちゃんとある」という希望も感じました。
24週で破水した私の不安と希望
破水した直後は、本当に不安でいっぱい。
「もう生まれてしまうんじゃないか」「赤ちゃんたちは大丈夫なのか」「障害が残ったらどうしよう」
でも、1日3回のNSTで赤ちゃんたちの元気な心音を聞くたびに、「今日もこの子たちは頑張ってくれている」と思い、気持ちを崩さずにいれました。
そして破水して1週間陣痛が起きなかったことで、「まだまだお腹で育てられる可能性は十分にある!」と小さな自信にもつながっていきました。
24週5日のエコーでの推定体重
- お兄ちゃん:773g
- 弟:712g
たった5日間で100g以上成長していました!「破水しているのに、ちゃんと成長している」 この事実が、私にとって何よりの希望でした。
26週の壁|生存率90%超え
26週を超えたときの安堵感
入院から2週間。無事に26週を迎えることができました。
先生から「26週を超えましたね。生存率も90%を超えてきます。」と言われた時、涙が出そうになりました。
「この子たちは生きようと頑張っている」
お腹の中に留まって成長してくれている双子の頑張りにも、気持ちが熱くなったのを覚えています。
変化すること
- 合併症のリスクが24週に比べて改善
- NICU入院期間も少し短くなる傾向
- 肺の成熟が少しずつ進む
それでもまだ予断を許さない状況ではありましたが、「90%」という数字が心の支えになりました。
元気すぎた双子たち
26週を迎えた頃、赤ちゃんたちの胎動はかなり激しくなっていました。NSTの時には数分で心音が取れなくなってしまうほど、お腹の中で動き回っていました。
看護師さんたちは何度も赤ちゃんの心臓の位置を探すのに苦労していましたが、私にとっては「元気に動き回っている証拠」で、とても嬉しい時間でした。
そして、「こんなに元気ならきっと大丈夫。この子たちと一緒に入院生活頑張ろう!」と改めて決心できた時でもありました。
26週5日のエコーでの推定体重
- お兄ちゃん:943g
- 弟:996g
破水している弟も1000g目前まで成長していました。羊水が減り続けている状況でも、ここまで成長してくれたことに感謝の気持ちでいっぱいでした。
そして、緊急事態は免れたということで、MFICUから一般病棟の大部屋(4人部屋)に移動になりました。日当たりも良く、大きな窓から初夏の風が感じられて、少しホッとしたのを覚えています。
28週の壁|NICU期間の短縮
「ここまでこれた」という達成感
入院から約4週間。ついに目標としていた28週を迎えました。
破水した24週の時点では「28週まで持つかどうか」と言われていたので、本当に嬉しかったです。
変化すること
- NICU入院期間が大幅に短くなる傾向
- 重度の合併症リスクが減少
- 肺の機能がさらに成熟
先生からも「よく頑張りましたね。28週まで来れたのは素晴らしいことです。」と言われました。
27週の推定体重
- お兄ちゃん:1000g超え
- 弟:1000g目前
600g台で破水した時を思うと、信じられないくらい成長していました。「ただ生きていてほしい」と願っていた私にとって、これは奇跡のように感じられました。
28週で出産することになった経緯
28週を迎えて安心していた矢先、状況が変わりました。
28週0日の夕食時、急にお腹に強い痛みが襲いました。すぐに看護師さんを呼びNSTをすると、定期的なお腹の張りがあり、「陣痛の兆候かもしれない」と言われました。
そしてすぐにエコー検査をしたところ、子宮口が開き始めていることが判明。先生から「陣痛が来ていてもうすぐ生まれます!帝王切開の準備を始めましょう。」と告げられました。
正直、動揺しました。「もう少しお腹にいてほしかった」という気持ちと、「ここまで来られた」という安堵感が入り混じっていました。
でも、赤ちゃんたちが「もう外に出るよ」と決めたタイミング。ついにこの時が来ました。
「28週まで頑張ってくれてありがとう。あとはママが外で守るからね。」 そう思うと同時に「自分も家族もよく頑張った…帝王切開、怖いけど大丈夫だ!」と緊張していたのを覚えています。
32週・34週の壁(参考情報)
さらに先の目標も知っておくと希望が持てる
私は28週で出産することになりましたが、入院中は「次は32週を目指そう」「できれば34週まで」と、先の目標も意識していました。
32週の壁
- 早産の大きな節目となる週数
- 生存率がさらに向上し、合併症リスクも大幅に減少
- NICU入院期間が数週間程度に短縮される傾向
34週の壁
- 肺の成熟がかなり進む
- 呼吸器のサポートがほとんど不要になることも
- 「早産」ではあるが、予後は良好なケースが多い
結果的に28週で出産となりましたが、さらに先の目標もあったからこそ、1日1日を大切に過ごせたと思います。
目標は高く持つことが大切。たとえ途中で出産になったとしても、そこまで頑張った日々は決して無駄ではありませんからね!
毎日カウントダウンしていた日々
「今日で○週○日」と毎朝確認
入院中、毎朝必ずやっていたことがありました。それは、日記を書きながら「今日で24週2日」「今日で25週0日」と確認すること。
そして、次の壁までの日数を数えていました。「26週まであと○日」 「28週まであと○日」
そんな小さなカウントダウンが、私の心の支えでした。
1日乗り越えるごとの喜び
1日陣痛の兆候がなく過ごせると、まず「今日も大丈夫だった」とホッとしました。
そして1日3回のNSTで赤ちゃんたちの心音を聞くたびに、「今日も元気だね〜」と話しかけていました。
こんな小さな喜びの積み重ねが、不安な入院生活を乗り越える力になりました。
看護師さんと一緒に喜んだ瞬間
26週を迎えた朝、NSTを担当してくれた看護師さんが「26週おめでとうございます!」と声をかけてくれました。
28週を迎えた時には、担当の先生が「よく頑張りましたね」と笑顔で言ってくれました。
医療スタッフの皆さんも、私と一緒に「壁」を越えることを喜んでくれていました。 その温かさが、本当にありがたかったです。
まとめ
妊娠24週で破水し、「いつ陣痛が来てもおかしくない」と言われた日から28週で出産するまでの4週間。
毎日が不安で、毎日が奇跡のような日々でした。
でも、「壁」という目標があったからこそ、1日1日を大切に過ごすことができました。
もし今、同じような状況で不安な日々を過ごしている方がいたら、伝えたいことがあります。
1日お腹にいてくれるだけで、赤ちゃんはグンと成長しています。目標を持って、1日ずつ乗り越えていってください。あなたと赤ちゃんは、決して一人じゃありません。
そして双子は妊娠28週、1081gと928gで無事に生まれました。小さな小さな赤ちゃんたちでしたが、ちゃんと生きて、泣いて、今も元気に成長しています。赤ちゃんの生命力は本当にすごいです。
次回はいよいよ最終回。28週で迎えた帝王切開と、生まれた双子たちとの初めての対面についてお話しします。
- 突然の陣痛から帝王切開までの流れ
- 約1000gの双子たちとの初対面
- 実際の帝王切開はどんな感じだった?
同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。
▼次回の記事はこちら
※この記事は、妊娠中の一個人の体験記録です。
症状や経過には個人差がありますので、体調や治療については必ず医師・医療機関へご相談ください。













