【双子妊娠】破水後も成長する双子|妊娠24週〜28週の成長記録(MFICU編 6/11)

前回の記事では、私が入院中の夫と娘の生活についてお話ししました。
破水してしまい、いつ陣痛が来るかわからない中にもかかわらず、頑張って成長してくれたお腹の中の双子。
今回は、破水した妊娠24週から生まれるまでの28週までの双子の成長についてお話しします。
▼前回の記事はこちら
毎日の胎児心拍モニター(NST)
1日3回のNST
通常、妊娠後期の妊婦健診では妊娠36週頃に実施されているNSTですが、私の場合は1日3回(朝・昼・晩)行っていました。
「なぜこんなに頻繁に?」と疑問に思いましたが、理由を聞いて納得しました。
なぜ1日3回もNSTをするのか
胎児の状態が心配な場合は、NSTを毎日~1日おきのように頻回に行うこともあります。
私の場合、24週での前期破水という状況だったため、以下のようなリスクを常に監視する必要がありました。
1. 赤ちゃんが元気かどうか
– 心拍数の変動(基線細変動)
– 胎動による心拍数の上昇(一過性頻脈)
– 20分間に2回以上の一過性頻脈があれば赤ちゃんは元気だと評価できます
2. 陣痛の兆候がないか
– 子宮収縮の有無
– お腹の張りの頻度と強さ
– 切迫早産では、妊娠37週未満に規則的な子宮収縮が起こり、NSTで子宮収縮の値が高く測定される傾向があります
3. 赤ちゃんが苦しんでいないか
– 低酸素状態のサイン
– 一過性徐脈(心拍が一時的に下がる)の有無
– 子宮の収縮から遅れて始まったり、繰り返す徐脈、心拍がなかなか回復しない時は、帝王切開など、すぐに赤ちゃんを外に出してあげることを検討する必要があります
赤ちゃんはお腹の中で約20分の周期で寝たり起きたりを繰り返していて、赤ちゃんが起きている状態で検査を行う必要があります。
また、破水後は感染や急な陣痛のリスクが高いため、1日のうちで赤ちゃんの状態が急変する可能性があります。
朝・昼・晩と3回チェックすることで、24時間を通して赤ちゃんの状態を把握し、異変があればすぐに対応できる体制を取っていたのです。
頻繁なNSTは大変でしたが、「赤ちゃんたちは今日も元気」と確認できることで、私も安心して過ごすことができました。
双子のNST、2人分の心音を取るのは一苦労
通常の妊婦さんは1人分の心音を取れば良いのですが、双子の場合は2人分の心音を同時に取る必要があります。
これが思った以上に大変で…
- 2つのセンサーをお腹に装着
- それぞれの赤ちゃんの位置を確認
- 2人の心音が混ざらないように調整
- 赤ちゃんが動くと取り直し
特に私のお腹は24週の時点で単胎妊娠の臨月目前並みに大きかったので、同じ姿勢でいるのも腰が痛くて辛かったです。
やっと2人の心音が取れたと思ったら、数分後に赤ちゃんが動いて取り直し…ということもよくありました。
長い時は1回1時間以上かかることも。
でもそれは赤ちゃんたちが元気に動いている証拠。そう思うと、頑張れました。
定期的なエコー検査
週に数回のエコーで成長確認
週に1、2回、担当の先生にエコーをしてもらい、赤ちゃんの成長を確認しました。
音だけのNSTと違って、赤ちゃんが元気に動いている様子が目で見てわかるので、この時間がとっても楽しみでした。
推定体重の変化を記録
やはり特に気になっていたのは推定体重です。
体重が全てでないことはわかっていましたが、やはり少しでも体重が増えていると安心しました。
2人の推定体重はこんな感じで増えていました。
| 週数 | お兄ちゃん | 弟(破水している) |
| 20w0d | 361g | 325g |
| 24w0d(破水時) | 656g | 608g |
| 24w5d | 773g | 712g |
| 26w5d | 943g | 996g |
| 28w0d(出生時) | 1081g | 928g |
双子のため、お腹の中でギュウギュウだからか、うまく測定できないタイミングだと体重が逆転していることも。
ですが、基本的にお兄ちゃんの方が少し大きめで、破水している弟の方は少し小柄でした。
破水している状況でも、 こんなに成長してくれたことに驚きと感謝でいっぱいでした。
羊水量の確認
エコーでは赤ちゃんの様子はもちろんですが、羊水の量の確認もしっかりと行いました。
膜は破れているものの、幸いにも破れた箇所が広がってはいないため、常に羊水が無いという状態ではありませんでした。
それを聞いてちょっと安心しましたが、やはり破水してしまったからには心配事もいくつかあります。
次のセクション(破水後の心配事とリスク)で詳しく説明します。
私が毎日感じていた不安
医学的なリスクとは別に、毎日の生活の中でも様々な不安がありました。
羊水がチョロチョロ出続けているのがわかるので、トイレに行くたびに「減っている…」と実感。
これで赤ちゃんは大丈夫なのかな、と不安になりました。
寝返りを打つだけで羊水が流れるのがわかり、「動かない方がいいのかな」と思ってできるだけ同じ姿勢でいようとしました。
「前回より減っていませんか?」と、毎回聞いていました。
0にならないとはわかっていても、羊水が少なくて赤ちゃんが苦しんでいるのではないかと心配になっていました。
ちゃんと2人とも成長している
リスクだらけ、不安だらけではありましたが、そんな中でも双子は着実に成長していました。
先生もエコー中、「これが手だよ」「これは臍の緒で、ちゃんと血が通っているよ」など私が安心できるように細かく赤ちゃんの身体について説明してくれました。
「ちゃんと生きているんだ」
そうやって毎日確認できることが本当にありがたかったです。
破水後の心配事とリスク
破水して6~12時間以内に陣痛が始まらない場合には、妊婦と胎児の感染リスクが上昇します。
破水により卵膜が破れている状態のため、細菌感染が母体に広がる危険性があります。
発熱、大量または悪臭のあるおりもの、腹痛などが感染のサインです。
そのため、抗生剤の点滴や服薬を続けていました。
通常37週以降の前期破水では、24時間以内に自然に陣痛がくる場合が80%ほど。
32~34週の間に破水した場合には4日以上始まらないこともあります。
私の場合は24週での破水だったため、「いつ陣痛が来るのか」が全く予測できませんでした。
寝ている間に、トイレに行っただけで…そんな不安と常に隣り合わせの日々でした。
破水すると、羊水が流れ続けます。
トイレに行くたびに「減っている…」と実感。寝返りを打つだけで羊水が流れるのがわかり、体勢を変えるのも怖かったです。
「羊水がどんどん減っていったら、赤ちゃんは大丈夫なの?」
これが一番心配でした。
羊水が減ることで赤ちゃんにはどんな影響があるのか
羊水は赤ちゃんを守る大切な役割を果たしています。その羊水が減少すると、様々な影響が出る可能性があります。
羊水が減ると、臍の緒(臍帯)が圧迫されやすくなります。臍帯が押しつぶされると、赤ちゃんに充分な酸素や栄養が届きません。
前期破水では分娩中に臍帯圧迫を受けるリスクも高く、胎児機能不全を起こしやすいため特に注意が必要です。
だから、1日3回のNSTで常に心拍を確認していたのです。
羊水の量が少なくなると、子宮の壁が赤ちゃんを圧迫するようになります。
それが長引けば、体の発達にも支障が出る可能性があります。
エコーで見るたびに、「羊水の量は大丈夫かな…」「赤ちゃんは圧迫されていないかな…」と不安になりました。
そして、様々なリスクを聞かされて、正直かなり落ち込みました。
でも、先生は続けてこう言いました。
「羊水は作られ続けています。完全にゼロになるわけではありません。そして、赤ちゃんたちは今のところ元気ですよ。」
実際エコーで見ると、破水しているのに羊水がある程度保たれていることがわかりました。
「人間の身体ってすごいな…」と思いました。
それならば、私にできることは安静にして感染を防ぎ、1日でも長くお腹の中で育てること。
不安は消えませんでしたが、「今日も無事に過ごせた」と毎日小さな希望を積み重ねていきました。
24週から27週の成長記録
24週:陣痛が来ないことを願う日々
破水すると、24時間以内に陣痛が起こる可能性が高いです。
陣痛は赤ちゃんが「生まれるぞ!」って決めたタイミングでもあるので、その時には潔く受け入れようと思ってはいましたが、やはり1日でも長くお腹にいて欲しかったので、日々陣痛が来ないことを願っていました。
お腹の赤ちゃんたちの推定体重は600g台。
まだそこまで激しい胎動はありませんでしたが、NSTの時にはポコポコぐにゃぐにゃと体勢を変える音がよく聞けて安心しました。
羊水は常に出続けているというよりは、体勢を変えた時やベッドから立ち上がる時、トイレの時に「ジョロジョロ」っと出てくる感じでした。
エコーで見るとこの時、破水していないお兄ちゃんが良い感じに子宮の出口付近でクッションになってくれていたようで、破水している弟の臍の緒や足が出てくるのを防いでくれていた形に。
たまたまかもしれませんが、兄弟愛を感じました。
お腹の張りは、張り止めの点滴のおかげかたまに感じるくらいでしたが、副作用で身体が火照って4月なのにクーラーをつけて過ごしていました。
25週:少し動きが活発に
先生方も、破水後1週間以内に陣痛が来る可能性が高いと思っていたようで、無事に25週を迎えることができて驚いていました。
推定体重は700g台に突入。
胎動も激しくなってきて、痛いと感じるくらいでした。
そして入院から12日間続けていた張り止めの点滴をストップしました。
私が入院していた病院では、母体への副作用を考慮して長期間の張り止めの点滴はあまり勧められていませんでした。
私の場合は比較的落ち着いていたのでストップしましたが、病院や赤ちゃんの状態によって先生の判断も変わると思います。
止めた直後は少しだけ張り返しがありドキドキしましたが、その後張りは落ち着き、点滴から解放された嬉しさもあってリラックスして過ごすことができました。
26週:胎動を感じて安心
入院から2週間が経ちました。推定体重は800g台に突入。
赤ちゃんたちは弟の破水以外大きなトラブルも無く、子宮頸管長も3cmあり、赤ちゃんたちも私も元気に過ごせていました。
むしろ赤ちゃんたちは元気すぎて、NSTの時には数分で迷子になってしまうこともしばしば(笑)
看護師さんたちは何度も赤ちゃんの心臓の位置を探すのに苦労していましたが、ママの私にとっては元気に動き回る様子が知れてとても嬉しい時間でした。
そして緊急事態は免れたということで、MFICUから一般病棟の大部屋(4人部屋)に移動になりました。
気軽に電話や面会はできなくなってしまいましたが、日当たりも良く、大きな窓から初夏の風が感じられて少しホッとしたのを覚えています。
私が居たMFICUの部屋はあまり日が当たらず、窓が開けられなかったので…。
好きなことをしてなるべくリラックスして、赤ちゃんたちとのまったりとした時間を堪能していました。
27週:「もう少し頑張ろう」
いよいよ赤ちゃんたちの体重も1000g目前。
破水している弟の方もそれ以外はトラブル無く、着々と大きくなっていました。
NSTの時も2人とも大暴れで、「元気すぎるね!」と看護師さんたちの間でも話題になっていました(笑)
お腹の大きさはもう単児の臨月並み。大変ではありましたが、ここまで大きくなってくれたことに感謝の気持ちでいっぱいでした。
入院時に目標としていた28週まであと少しで、嬉しくてかなりウキウキしていたのを覚えています。
普通1000gってきっと全く安心できる大きさじゃないと思いますが、600g台で破水した私にとってはそれはもう嬉しいことでした。
この時の気持ちとしては「ただ生きていてほしい」。
可能な限りお腹の中でゆっくりしてね、と思っていました。
破水しているにも関わらず、大きなトラブル無くスクスクと成長してくれた双子たち。
スタッフの方たちが細かく赤ちゃんのことをチェックしてくれたり説明してくれたこと、赤ちゃんたちが穏やかにお腹の中で過ごしてくれたことによってなんとか目標としていた妊娠28週を迎えることができました。
次回は、MFICU入院中の治療内容について詳しくお話しします。
- 具体的にどんな治療をしたの?
- 検査はどのくらいの頻度でするの?
- 絶対安静の生活ってどんな感じ?
お腹の赤ちゃんが1日でも長くお腹に留まってくれるようにどんなことをしたのか。
同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。
▼次回の記事はこちら
※この記事は、妊娠中の一個人の体験記録です。
症状や経過には個人差がありますので、体調や治療については必ず医師・医療機関へご相談ください。

















