はじめに

妊娠中は予期せぬトラブルが起こり、入院となるケースもあります。

そして、その入院期間が長くなると、より不安が強くなったり、毎日どう過ごすのが正解なのか悩みますよね。

私は双子妊娠24週0日に破水し、そのまま救急搬送となり、出産まで約1ヶ月入院することになりました。

この記事では私自身の体験をもとに、長期入院中に感じた不安や、心を保つために意識していたことについて以下の内容をまとめています。

  • 入院中にどんな不安やストレスを抱えたのか
  • 1ヶ月間どんなことをして過ごしたのか
  • 精神的ケアのためにやったこと

切迫流産や切迫早産の方、双子妊娠や早産リスクが気になる方の参考になれば幸いです。

▼前回の記事はこちら

【双子妊娠】MFICUに入院|24週破水後の管理入院生活と治療内容(MFICU編 3/11)双子妊娠24週で破水後、28週出産までの経過。推定体重の変化や管理内容、医師の説明を実体験で解説します。...

入院中の不安とストレス

ハイリスク妊婦が抱きやすい3つの罪悪感

切迫早産や前期破水で入院したとき、多くの妊婦さんが「自分のせい」だと思ってしまいます。

私自身もたくさんの罪悪感に苦しみ、以下のような気持ちを抱えていました。

①自分の行動への後悔:「あの時○○しなければ…」という後悔

  • 仕事を続けたこと
  • 家事を頑張りすぎたこと
  • 上の子を抱っこしたこと
  • 重いものを持ったこと

②赤ちゃんへの申し訳なさ:「自分のせいで…」という罪悪感

  • まだ24週なのに、お腹の外に出さなきゃいけないかもしれない
  • こんなに小さく生まれたら、苦しい思いをさせてしまう
  • ママとして守れなかった

③家族への申し訳なさ:家族にも負担をかけてしまう罪悪感

  • 夫が仕事と育児と家事を全部担当
  • 上の子が寂しい思いをしている
  • 実家の両親に頼らざるを得ない
  • 高額な医療費

実際には切迫早産が起こる原因はまだよく分かっておらず、医師からも「ご自身のせいではない」と説明を受けました。

ですが、理屈ではわかっていても、感情がついていきませんでした。

「私がしっかりしていれば、みんなに迷惑をかけずに済んだのに…」そんな申し訳なさでいっぱいでした。

入院中の様々な不安

罪悪感に加えて、毎日いろんな不安に襲われました。

①赤ちゃんは無事なのか

お腹の中でちゃんと生きているのか、いざ出産となっても無事に息をしてくれるのか。少しでも胎動が無いと、思わずお腹を突っついて赤ちゃんが動くのを確認してしまうほどでした。

②上の子は元気に過ごしているのか

上の子と会うことができず、電話やビデオ通話でしか様子を見られませんでした。泣いてしまうとお互い辛くなると思い、話している間は必死に涙を堪えていました。

③いつ陣痛が来るのか

入院してしばらくは、寝ている間に何か起こるかもしれないと思い、夜寝るのも怖かったです。トイレに行く度、体勢を変える度に羊水が漏れているのがわかって、このまま出産になってしまわないか常にドキドキしていました。

自責の念が強すぎることのリスク

過度な自責は、心身に悪影響を及ぼします。

  • 気持ちが沈んで前向きになれない
  • 不安が増幅する
  • 睡眠が取れなくなる
  • 食欲がなくなる
  • 医療スタッフに相談できなくなる

妊娠中は精神障害を発症しやすい時期であるとも言えます

自分を責めすぎることは、ママの心だけでなく赤ちゃんにも影響を与える可能性があります。

「あなたは悪くない」と伝えたい

もしあなたが今、自分を責めているなら声を大にして言いたいです。

「あなたは悪くない」

原因は様々で、ご自身のせいではありません。

早産や破水は、予測も予防も難しいことがほとんど。どんなに気をつけていても起こることがあるのです。

あなたは赤ちゃんを守ろうと、できる限りのことをしてきたはずです。今、こうして入院して治療を受けていることが、赤ちゃんを守る最善の方法なのです。

自分を責めるのではなく、「今できることを頑張っている自分」を認めてあげてくださいね

医療スタッフとのコミュニケーションの重要性

不安は言葉にして伝えることが大切

実は、不安を言葉にすることには科学的な効果があります。

心理学では「感情の言語化(ラベリング)」と呼ばれ、不安や恐怖を言葉にすることで脳の扁桃体(感情を司る部分)の活動が抑えられ、気持ちが落ち着くことがわかっています。

「こんなこと聞いていいのかな?」と思うかもしれませんが、気になることは遠慮なく医療スタッフに相談しましょう。

それでも、「忙しいのに申し訳ない」と思って聞き辛いこともありますよね。しかし、モヤモヤした気持ちのままだと、余計不安が大きくなってしまいます

聞いて解決できれば、その後はスッキリした気持ちで過ごせるので、どんな些細なことでも相談することをおすすめします。

救われた看護師さんの言葉

入院してしばらくは自分自身を責めることも多く、外に出られない寂しさもありかなり落ち込んでいました。

ですが、看護師さんから「どんなことがあっても全力でサポートしますからね」という言葉をかけられ、とても心強く感じたことを覚えています。

それからは、お腹の赤ちゃんたちにできることをやるだけやって、あとはスタッフさんたちに任せよう!と思えるようになりました。

また、「何もしないでベッドにいるって辛いよね。でも今は、ゆっくり穏やかに過ごして、1日でも長く赤ちゃんたちをお腹の中で育てることがとっても大事なことなんですよ。」

この時期の赤ちゃんにとってお腹の中の1日はぐんと成長するんです!

と、「1日」の大切さを教えてもらいました。

それからは、罪悪感を抱くことなく、ベッドの上で穏やかに好きなことをして過ごせるようになりました。

医師への質問リストを作成

担当医とは毎日会えるわけではありませんでした。なので気になったことや聞きたいことをリスト化して、回診の際にまとめて聞けるようにしました。

まとめることでスムーズにお話しすることができたし、質問もたくさんすることが出来ました。

そのおかげもあり、不安を希望に変えることができ、前向きな気持ちで過ごせる時間も増えたように思います。

ルーティンを作ることで精神的にも安定

ルーティンを決める重要性

長期入院では、「時間の感覚が失われる」ことがストレスの原因になります

毎日同じベッドの上で、何もすることがない…そんな状態が続くと、心が不安定になりやすいのです。

だからこそ、自分なりの1日のルーティンを作ることが大切

小さな楽しみを作ることで、「今日も1日頑張った」という達成感が生まれます。規則正しい生活を心がけることで、心の安定にもつながりました。

私が実践していたルーティンの例はこちらです。あくまで一例ですが、参考として載せておきます。

私の入院中の1日のスケジュール例

  7:00  起床・朝食

  8:00  NST(胎児心拍モニター)

  9:00  読書タイム

  10:00  シャワー

  11:00  スキンケア、リラックスタイム

  12:00  昼食

  13:00  NST

  14:00  動画鑑賞

  18:00  夕食

  19:00  日記・書類整理記入など

  20:00  NST

  21:00  夫と電話

  22:00  就寝

このように、1日の中に小さな楽しみを散りばめることで、「今日も充実していた」と思えるようになり、不安を感じる時間を減らすことができました

好きな本や動画を見る時間

特に趣味がない私は、「普段の生活では時間が無くて出来なかったことをしてみよう!」と思い、好きなだけ本を読んだり動画を観たりしました。

本は雑誌や自己啓発本など、あえて子どもや出産に関わりの無い本を読み、「ママ」としての自分から少し離れてみました。

動画はYouTubeやTVerなどでよくバラエティやお笑いなどを観ました。そうすることで自然と笑顔になれ、緊迫した入院生活の中でもリラックスして過ごすことが出来たと思います。

私は用意ができなかったのでしませんでしたが、編み物や縫い物などをしている妊婦さんなどもいると、看護師さんに教えてもらいました。

生まれてくる赤ちゃんのために何かを作るのも、思い出となり良いかもしれませんね。

面会時間を楽しみにする

MFICUは個室なので、部屋でゆっくりと夫と面会することが出来ました。面会できる時間は決まっていて、その中で1時間という決まりはありましたが、直接会って家族と話せる時間は貴重だったのでとても楽しかったです。

夫は平日が休みのことが多いので、休みの日で上の子が保育園に行っている間に週2回ほどの頻度で面会に来てくれました。

安静生活で病院の売店にも行けなかったので、この時にお菓子や必要なものを買って持ってきてもらっていました。

日記をつけて気持ちを整理

日記と言っても長文ではなく、今日はどんな治療をしたか、赤ちゃんはどんな様子だったかなど、簡単にその日の出来事を手帳に記録していました。

その時にしか書けない気持ちや状況が記されていて、その手帳は今でも大切な宝物です。

自分が入院生活で頑張った証でもあり、精神安定剤になったなぁと思います

自分を責める必要はない

これは誰のせいでもない

自責の念は自然な感情ですが、それに囚われすぎると心身に悪影響を及ぼします。

「決してママのせいではありません」

医療スタッフに何度も言われた言葉です。妊娠・出産はいつ何が起こるか予測できません。

担当医でさえ「いつ生まれるか本当にわかりません」とはっきり言われたほどです。

誰が悪いわけでもなく、誰かのせいにしても現状は変わりませんそれならば今起こっていることを素直に受け止めて、日々自分ができることに集中する。そう考えるようにしました。

「できることをやっている」と自分を認める

「自分はママなのに何もできていない」ずっとそう考えていました。

でも、お腹の中で命を育てていることは、それ自体がとても立派なことです

入院して最善の治療を受けている。安静に過ごすことで赤ちゃんを守っている。それは「何もしていない」のではなく、「今できる最善のこと」をしているのです。

ちゃんと赤ちゃんたちを守っているのですから、そんな自分を認めて自信を持ってくださいね。

ネガティブな気持ちも自然なことと受け入れる

ネガティブな感情は決して悪いものではありません。

その気持ちは、一生懸命物事に向き合っているからこそ生まれる感情です。

無理やり誤魔化そうとせず、「そう思ってしまうのは自然なことだよね」と、受け入れてあげてください。

感情を否定するのではなく、「今はそう感じているんだな」と認めることそれだけで、心が少し軽くなります。

家族とのつながりを大切に

夫からの毎日の電話

夫が面会に来れない日は、1日の終わりに電話をかけてくれました。

その時に、私からもお腹の赤ちゃんの様子や検査結果を報告したり、家でやっておいて欲しいことなどをお願いしたりしていました。

夫からは家のことや手続き関連のこと、そして娘ちゃんの様子を聞いたりしました。

上の子の様子を聞く喜び

娘ちゃんとは毎日一緒にいたのに、突然全く会えなくなってしまったため、私の心も限界が来ていました。

寂しいし、成長を見れないのが本当に辛かったです。なので夫からの報告が本当に楽しみでした。

時には夫と娘ちゃんもいっぱいいっぱいで喧嘩もしたり大変だったようですが、仲良くやっている様子が聞けて安心していました。

娘ちゃんが起きている時は直接話すこともできたので、とても嬉しかったです。でも可愛い声を聞くたび、会いたい気持ちが込み上がって涙が出そうなことも。

夫も娘ちゃんも、本当によく頑張ってくれたと思います。2人のおかげで、入院中も深く落ち込まずに頑張ることができたと思っています。

まとめ

慣れない環境、いつ生まれるかわからない緊張感、ストレスや不安だらけだった入院生活。

そんな中でも、寄り添ってくれるスタッフさんを全力で頼ったり、自分の気持ちを素直に受け入れてストレスを溜めないことでなんとか精神を安定して過ごすことが出来ました。

いろんな不安や罪悪感を抱いてしまい、それを打ち消そうとしてしまいがちですが、ネガティブな気持ちも受け入れながら、頑張っている自分を労ることも大切だと今回の経験を通して感じました。

次回は、私が入院中の娘ちゃんと夫の生活についてお話しします。

  • 夫が仕事と育児を両立した方法
  • 私が2人のためにやったサポート
  • 事前にやっておいてよかったこと

ママが不在の中、どうやってこの状況を乗り越えたのか。同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。

▼次回の記事はこちら

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この記事は、妊娠中の一個人の体験記録です。
症状や経過には個人差がありますので、体調や治療については必ず医師・医療機関へご相談ください。